Sony Corporation of America(SCA:米ソニー)は、デジタルメディア企業の米Gracenote社を買収することを発表した。
ソニーは約2億6000万ドルと条件付き対価を米Gracenote社に支払う。Gracenote社はソニーの完全子会社となるが、しばらくは、事業は独立した形で運営し、技術開発を継続する、という。
この買収は5月末に完了する見込み。Gracenote社は米カリフォルニア州エメリービルを拠点とする、オーディオCDの内容に関する情報によるデータベースを認可・保守する商用サービスを運営する企業。
GracenoteのCDDBは、CDのトラックの番号やその長さなどが書き込まれているTOCというところの情報を元にデータベース化する。MusicIDといった音楽認識技術を組み込んだ製品もでてきている。
これは音楽そのものを認識しサウンド指紋の特徴的部分を抜き出してデータ化し、その曲の曲名やアーティスト名、アルバム名やトラック番号といった情報を構築できる。
Gracenote 社は、Apple iTunes StoreやYahoo! Music Jukeboxなどの音楽配信サービス、そしてアルパイン、Philipsなどの自動車・家電製品やSamsung、Sony Ericssonなどの携帯音楽アプリケーションに技術を提供していた。