米アドビシステムズ社(米アドビ社)は、業界先進企業の支援を受け、Open Screen Project(オープン スクリーン プロジェクト)を発表した。
このプロジェクトは、TV、PC、携帯端末、消費者向けエレクトロニクス デバイスを対象にリッチ インターネット体験を推進するもの。TV、PC、携帯端末、そのほか消費者向けエレクトロニクス デバイスを対象にリッチ・インターネット体験を推進するのが狙い。
支援するのは、ARM、中華電信、シスコ、インテル社、LG電子、Marvell、モトローラ、ノキア、NTTドコモ、クアルコム、サムソン電子、ソニー・エリクソン、東芝、ベライゾン・ワイヤレスといった業界先進企業。また、BBC、MTVネットワークス、NBCユニバーサルといった、ワールドワイドに認知されているコンテンツプロバイダもOpen Screen Project対応を宣言、リッチなWeb体験やビデオ体験をライブまたはオンデマンドで提供する、という。
Open Screen Projectでは、携帯端末上のランタイム技術を常に無線で更新することにより、分断されることなくリッチ・インターネットの利用が可能となる。Adobe® Flash® Player(将来的にはAdobe® AIR®(Adobe Integrated Runtime))を利用し、シームレスなランタイム環境を実現、携帯端末上のランタイム技術を常に無線で更新することにより、分断されることなくリッチなユーザー体験ができる。
米アドビ社は、コンテンツとリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)の展開を加速させるためにAdobe Flashテクノロジをよりオープンなものにする。SWFとFLV/F4V規格の使用に関する規制を取り除き、Adobe Flash Player用のデバイス移植レイヤーAPIとAdobe Flash® Cast®プロトコルとAMFプロトコルを公表する。
またAdobe Flash Playerとデバイス向けAdobe AIRの次期リリースのライセンスフィーを無料にする予定。Adobe Flash Playerはインターネットに接続された98%以上のPCと、数億台の携帯端末やセットトップ機器にインストールされており、またビデオストリーミングを行う放送局の75%以上がFlashテクノロジを採用している、と米アドビ社は発表している。
また同社によると、2009年までに10億台以上の携帯端末がFlashテクノロジを搭載すると予想している。