米Microsoftは6月17日、放送業界専用の広告販促技術を開発している米Navic Networks(Navic社)を買収したと発表した。買収金額は公開されていない。
Navicは、CATV局と衛星テレビ局を専門に、リアルタイムの聴衆測定データを使用し、広告効果を上げる広告キャンペーン管理ツールなどを提供する企業。同社の特許技術を起用したアプリケーションは、北米の3500万台以上のデジタルセットトップボックス(STB)に搭載され、広告やインタラクティブTVに起用されている、という。
Navic社はこの買収により、Microsoftのアドバタイザー&パブリッシャーソリューション(APS)事業部の一部となる。
米Microsoftは5月に開催されたadvance08のカンファレンスで、広告プラットフォームAdCenter、ゲーム内広告Massive、広告配信AtlasやMSN、Windows Live、Xbox、Office Onlineなどのサイトなどを含めて、Microsoft Advertisingというブランドでまとめることを発表していた。
このNavic社買収により、APSでは今後、ビデオ・オン・デマンドの広告ソリューションAtlasといったオンライン側と、オフライン側のテレビやビデオのデジタルメディアの広告プラットフォーム全域と、新形態のメディアの開発と販売を統括していく。