米Harmonic社は16日までアムステルダムで開催されているIBC2008にて、帯域固定型サービス用の新しいMPEG-4AVCフォーマット対応HDエンコーダ「DiviCom Ion」を発表した。
DiviCom Ionは1RUサイズで、SDI経由で4チャンネル分のHD H.264および4チャンネルのPiP(ピクチャ・イン・ピクチャ)の入力を持ちあわせ、MPEG2(TS)をUDP/IP経由で転送する。同社のモジュールタイプのデコーダ「Flex」をIonの組み込めば、IPまたはASI経由でソースをエンコーダ・デコーダできるシステムになる。
DiviCom Ionでは、クローズド・キャプションやWST、VPS、AFD、VITCといったVBフォーマットに対応、オーディオは各ビデオチャンネルに6チャンネル(x3ステレオペア)を持ち合わせている。制御系は同社のNMXデジタル・サービス・マネージャから操作する。
同社はIBC期間中、この新エンコーダをブースで展示している。またDIRECTVが「DiviCom® Electra® 7000」HD H.264エンコーダを120チャンネル相当分のシステムを導入したことも発表した。