オムネオン社は、広域ネットワーク(WAN)でのファイル転送を最適化し、複数ファイルの長距離での転送効率を劇的に改善するコンテンツ配信プラットフォーム、「ProCast CDN」の国内販売を開始した。
ProCast CDNは、WAN環境を使い、大規模なコンテンツ(データ)転送、監視、管理する作業を高速・簡素化できるソフトウェアベースのシステム。転送パフォーマンスが距離やレイテンシーによって影響を受けることなく、ユニキャストとマルチキャスト両方のプロトコルを使用して、複数のメディアフォーマットのコンテンツを高速に配信することができる。
重要なコンテンツを優先的に配信する優先順位設定機能、ネットワークの利用効率を最適化する転送スケジュール設定機能、ネットワークと転送の制御、そしてファイルがすべての場所に期限通りに配信されたことを確認する使いやすい追跡ツールや、課金を適切に行うための会計情報取得などの機能が搭載されている。ファイル生成中でも高速にファイル転送ができるため、速報性が重要なニュース及びスポーツ報道のワークフローの能率化を上げることができる。
複数拠点へ同時配信できることはビデオオンデマンドの各地拠点への配信、国内外視点ネットワークへのファイル配信などにも便利。オムネオン社では、ProCast CDNを放送事業者のメディア市場に問わず、他の市場にも展開したい意向。
ProCast CDNのシステムパッケージは、CDN-NodeとManagerで構成され、各システムの推奨スペックは、CDN-NodeがQuad Core Xeaon Processor、4GB RAM。CDN-ManagerはCore2 Processor、2GB RAM。オペレーティング・システムは、Linux Red Hat 5、CentOS 5.2であるが、Windows XPでも動作可能。