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株式会社MIXIは、株式会社ウィンズと協働し、2026年3月14日(土)、15日(日)に開催されるビーチバレーボール大会「DIG CUP」の映像配信において、自社開発したマルチカムARと映像送出・解析技術を導入する。

同取り組みでは、マルチカムARに対応したスポーツコーダーの開発をはじめとする最新技術を活用し、AI得点板OCRやARビジュアル演出などを通じ、リアルとバーチャルが融合した新たなスポーツ視聴体験を、日本ビーチバレー界を牽引する西村晃一氏とともに提供する。なお、同大会はU-NEXTおよびMIXI公式YouTubeチャンネル「TECH&DESIGN」にて配信する。

同社はこれまでに、ローカル5Gの無線局免許取得による商用利用や、AIを活用した公営競技のレース映像配信における自動編集化など、映像伝送や編集に関する技術開発に注力してきた。また近年では、屋内位置測位システム(IPS)を活用した技術開発にも取り組み、関空アイスアリーナでIPSとAI画像解析を用いた自動追尾カメラシステムを構築するなど、アスリートの競技力向上を支援する技術の実装も進めてきた。

こうした知見を活かし、今回、ビーチバレーボールの映像配信に向けて、マルチカムARと映像送出・解析技術を組み合わせた配信基盤を開発した。試合当日の配信では、競技ファンはもちろん、初めて視聴する方にも試合展開を直感的に楽しんでもらえるよう、得点や試合の流れを分かりやすく伝えるARビジュアル演出とリアルタイムな情報表示を組み合わせた視聴体験を提供する。

同大会のキービジュアルに使用しているポップなモチーフの一部を配信映像のAR演出に取り入れており、試合展開に合わせて画面を彩る。

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マルチカムARと映像送出・解析技術を組み合わせた配信基盤について

マルチカムAR

同大会の映像配信では、現実のコート空間とバーチャルのオブジェクトを高度に融合させる「マルチカムAR」を導入する。これにより、複数台のカメラを切り替えて配信する環境でも、ARオブジェクトが現実のコート空間に「存在しているように見える」一貫性を保ち、カメラの視点が変わっても表示がずれにくい自然なAR表現を可能にする。

また、ARビジュアル演出では、コート空間の奥行きを活かした立体的な構成や、選手の動き・試合展開と連動する設計を採用。マルチアングルでも試合の見やすさを保つつ、直感的に楽しめる演出を展開する。

映像送出・解析技術

マルチカムARによる視覚演出に加え、試合状況をよりリアルタイムに分かりやすく届けるため、以下の技術を導入している。

  • スポーツコーダー(AR演出・情報表示の連動):
    AR演出の送出や得点板OCRの反映に対応した、自社開発のスポーツコーダーを導入する。スポーツコーダーには、選手に装着した心拍数センサーの計測データをリアルタイムに表示する機能も搭載している。選手のコンディションを補助情報として伝えるとともに、演出と情報表示を連動させることで、試合の緊張感や見どころがより伝わる視聴体験を提供する。
  • AI得点板OCR(得点の自動反映):
    会場の得点板映像をリアルタイムでAI画像解析し、OCRにより得点状況を自動取得する。得点表示の反映が迅速になり、視聴者は試合状況を追いやすくなる。
  • AIボールトラッキング(見失いにくさ/リプレイ演出):
    AI技術により、試合中のボールをリアルタイムに追跡し、ARオブジェクトとボールが重なった場面でもオクルージョン(前後関係)を認識したうえで自然な表示を可能にする。リプレイ時のボール軌跡演出などにも対応し、演出表現から分析用途まで幅広く活用可能だ。
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スポーツコーダー/AI得点板OCR(※開発中の画面イメージ)
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AIボールトラッキング(※開発中の画面イメージ)

これらの技術により、視聴者にとって理解しやすい情報提示と、競技の臨場感が伝わる観戦体験の向上を図る。なお、マルチカムARに対応したスポーツコーダーと映像送出・解析技術を連携させたスポーツ中継の配信は、国内において先進的な試みだ。

今後の展望

同社は、ARやスポーツコーダーをはじめとする映像配信技術の知見を活かし、スポーツの視聴体験の向上に向けた取り組みを継続していく。競技の魅力や見どころがより伝わる視聴体験を、競技関係者と一体となって磨き上げることで、観戦する方々が「心もつながる」体験を得られるスポーツエンターテインメントの実現を図る。将来的には、本技術を発展させ、様々なスポーツ、公営競技等への展開を目指していくという。

株式会社MIXI取締役 上級執行役員の村瀨龍馬氏は次のようにコメントしている。

村瀨氏:スポーツ映像は、IT技術によって「わかりやすさ」と「熱狂」を同時に高められる領域です。今回の取り組みは、観戦体験そのものを作り変える挑戦です。初めて観る方には試合の流れが直感的に伝わるAR演出を、競技を深く知るファンの方にはボールの軌跡や選手の心拍数といったデータを通じて、これまで見えなかった試合の“内側“をお届けします。技術の力でスポーツの「観る楽しさ」を拡張し、競技と人、人と人が心でつながる瞬間を創り出してまいります。

株式会社ウィンズ代表取締役 西村晃一氏(元バレーボール日本代表選手)は次のようにコメントしている。

西村氏:ビーチバレーの魅力をより多くの方に届けるためには、映像表現の進化が不可欠でした。MIXI社の技術との連携によって、DIG CUPを通じて競技の新たな可能性を発信できることを期待しています。

大会概要

同イベントは、プロ選手による2人制の公認大会と、一般参加型の4人制大会を同時開催する。会場内には特設ステージを設け、アーティストによるライブやダンス、DJなどを組み合わせたコンテンツも展開予定だ。競技の魅力と多様なエンターテインメントをお届けする。

なお、主催の株式会社ウィンズは、ビーチバレーボールのチーム運営やジュニアアカデミー運営をはじめ、イベント企画などを広げる取り組みを行っている。

  • 大会名:BV.LEAGUE DIG CUP Presented by MIXI(DIG CUP) ※日本ビーチバレーボール連盟公認大会
  • 日程:2026年3月14日(土)、15日(日)
  • 会場:TACHIHI BEACH(東京都立川市泉町935)
  • 主催:株式会社ウィンズ、一般社団法人日本ビーチバレーボール連盟
  • 共催:東京都ビーチバレーボール連盟
  • 配信:U-NEXTMIXI公式YouTubeチャンネル「TECH&DESIGN」