トムソン・カノープス(国内営業本部=Tel.03-3516-2538または078-231-0551)は11月7日、東京・日本橋のカノープス東京本部セミナールームで開催した内覧会に合わせて記者会見を行い、EDIUS Pro 5搭載ターンキーシステムであるHDWSシリーズとREXCEEDシリーズの新ラインアップを発表した。編集可能な映像コーデックは、Canopus HQ、DVCPRO HD/50、P2 HD/SD、VARICAM、XDCAM EX、HDV1080i/720p、AVCHD、Windows Media、MPEG1/2、DV、非圧縮の各形式。オプションで、XDCAM、AVC-Intra 100/50、Ikegami GF、GXFにも対応可能。いずれも11月中旬に発売する。
マルチフォーマットのリアルタイム混在編集が可能なハイビジョン編集システムHDWSシリーズは、HDWS-3500(510万円(税別))とHDWS-3500MIP(630万円(同))、HDWS-1500(330万円(同))とHDWS-1500MIP(450万円(同))の4種類。MIPモデルは、Multi I/O Processorが付属となる。3DトランジションをGPUで高速に処理するGPUfx機能に最適化し、Canopus HQ Codecを使用したとき、HDWS-3500でHD 7ストリーム+1タイトル+1エフェクトを、HDWS-1100でHD 4ストリーム+1タイトル+1エフェクトを、それぞれリアルタイム処理できる。
トムソン・カノープスのポータブルHDDユニットEPR-5004を接続するためのインターフェースEPR-SATA1を標準搭載する。AVC-Intraの高速処理用には、オプションでFIRECODER Intraカード(写真)を装着することも可能。FIRECODER Intraカードは、PCI Expressカード上にAVC-Intraハードウェアコーデックをデュアル搭載。CPUでのソフトウェアコーデック処理と合わせたハイブリッドエンコーディング処理により、実時間の半分以下で出力処理が可能になる。
REXCEEDシリーズは、放送局からプロダクション、一般企業、学校まで、幅広い利用を考慮したHD対応ノンリニア編集ワークステーション。新ラインアップは、MODEL5500シリーズ7モデル、P5500シリーズ2モデル、MODEL550Vシリーズ3モデル、LAPTOP150。合計13モデルのフルチェンジとなった。LAPTOP150を除き、ポータブルHDDユニットEPR-5004用インターフェースEPR-SATA1搭載モデルも用意した。
REXCEEDシリーズの最上位機種MODEL5500シリーズは、SD-SDI入出力、HD/SDコンポーネント出力などブレイクアウトボックスを搭載。Canopus HQ Codec使用時にHD 4ストリーム+1タイトル+1エフェクトのリアルタイム処理能力を持つ。価格は148万円(税別)から。P5500シリーズは、FIRECODER Intraを搭載してパナソニックのP2ワークフローに対応したモデル。198万円(同)から。
REXCEED MODEL550Vシリーズは、5インチベイにビデオ/オーディオインターフェース、本体背面にHD/SDコンポーネント出力端子などを装備したモデル。69万8千円(同)から。MODEL550Vシリーズにも、オプションでFIRECODER Intraを搭載可能。
ラップトップ型のREXCEED LAPTOP150は、報道取材現場や移動中の編集を可能にしたモデルで79万8千円(同)で発売する。今回、ベースとなるHP製ラップトップワークステーションを変更し、PCI Express Cardスロット搭載モデルとなったことで、ソニーのSxSカードからの読み込みも可能になった。