今春に米ラスベガスで開催された世界最大級の放送機器展NABの出展をキャンセルした英クォンテルだが、IBCには出展することを先週末に明らかにした。ヨーロッパ市場の大規模放送機器展IBCは例年どおりアムステルダムで開催される。

英国出身のクォンテルだけに、この展示会だけは見逃せない。今年は今までとなく製品範囲を拡大し、ポストプロダクション、放送事業そしてステレオ3Dシステムを展示するという。このような大きなイベントに出展するにあたり、現在の開発部隊のスケジュールに影響がでるのではないかという懸念の声も重要な顧客達からあったが、問題なくクリアしていることを我々のブースで証明する、とクォンテル社のマーケティング・ディレクタースティーブン・オーエン氏は述べている。

IBC開催期間中は、ヨーロッパ内だけでなく世界中から来るパートナーやポテンシャル達と重要な案件について直接話し合いができる場とあって、営業・販促としても総合的なコストが削減できるメリットもある。

クォンテル社がこの展示会で発表する最新の技術と製品については、近々に発表される予定。ちなみにソニーは春時点で、IBC出展を見送ることを発表している。