仏トムソン社のビジネスユニットであるグラスバレーでは、IBCを機に多くの新製品、既存製品の新バージョンを発表した。トムソン・カノープス株式会社からも新製品として発表をしたのは、グラスバレーブランドのオンエアおよびライブ関連の2機種。
1つはインテリジェント・デジタル・ディスクレコーダー(iDDR)の新機種「T2」。既存のiDDR「Turbo」の次世代の位置づけで、1入力に2出力を持つ。カノープス社から恩恵を得てCanopus HQ コーディックに対応、1920x1080、4:2:2で最大200Mbps( I フレームオンリー)の画質を保証できるという。
入出力には、SD/HD-SDI、DVI-I、コンポジット端子を持ち、HD-SDIのエンベデッド・オーディオ(8ch)、AES/EBU(2ch)、アナログオーディオ(2ch)に対応する。またTurboと同様に、ユーザーフレンドリーなタッチパネル形式のフロントパネルを有する。
T2はCanopus HQのほか、MPEG-2、QuickTime、Windows Media Videoデータの読み込みに対応。接続したカメラなどから直接データを転送し、即座に再生、そして録画中の映像の追いかけ再生やプレイリスト登録が可能。T2は、国内価格1,480,000円(税別)より、10月から発売される予定。
もう1つは、デジタル放送仕様のリダンダンシ・スイッチャー「Amethyst III」。1Uフレームで最大で4つのリダンダンシ・スイッチャーに対応できる。インストリームとバックアップストリームを常にチェックし、オンエアされているストリームに問題が検出された場合、自動的にデジタルストリームを切り替えて放送事故を防ぐ。
また、webブラウザによる設定やSNMPに対応することにより、システムワイドのコントロールやモニタリングが可能。Amethyst IIIも発売時期が10月とされているが価格については未定となっている。
グラスバレーでは、このほかにもK2サーバーの、サーバー/クライアントマネージメントアプリケーション「K2 Dyno」、またK2サーバーシリーズの最少サイズ版、2チャンネル仕様の「K2 Solo」サーバーといった、新製品も展示している。