©馬事文化財団

株式会社IMAGICA(東京都品川区)は、JRA競馬博物館の映像ホールで11月21日(土)よりフィルム上映しているフルCGアニメーション『チャッピーとエミの大冒険~サラブレッドの始祖を求めて~』(制作:博報堂・ROBOT)をフィルムによる全周立体映像化する技術サポートを行ったという。

本作は、映像ホールの9面スクリーンを活用した360度立体(3D)映像で、CGキャラクターが活躍する冒険ファンタジー。会場では偏光フィルター方式の3Dメガネを着用して観賞する。IMAGICAでは、本作の3D映像編集、MA(音声編集)、フィルムレコーディング、プリントまで一連の技術サービスを行った。

映像編集では、9面のスクリーンをまたがる特殊な立体映像編集をクォンテル社製ノンリニア編集システムiQの3Dステレオスコーピックオプションで行い、各スクリーン面の立体感・視差や複数面のつながりを細かく確認し、調整作業を進めた。

自社製のIMAGICAレコーダーによるフィルムレコーディングでは、フィルム1コマを上下分割し上半分に左眼用映像、下半分に右眼用映像を配置して組み合わせ、上映用35mmフィルムを1面につき1本ずつ作成した。

IMAGICAは、博覧会やアミューズメントパークなどでフィルムによる3D上映が始まった時代から、継続的に3D映像制作の技術検証とサービス提供を行っている。今回もこれら長年の3D技術ノウハウによる最先端のデジタル3D技術と、特有の編集設備を融合させた、高品質な映像技術を提供できたと語っている。今後もあらゆるメディアに応じて最適な映像表現を実現するべく、広範囲にわたって3D事業を展開していくという。