パナソニック株式会社(大阪府門真市)は、業務用一体型二眼式3D カメラレコーダーを2010年秋より発売することを発表した。この製品の技術サンプルが、1月7日から10日まで米国ラスベガスで開催される「2010 International CES」のパナソニックブース(Central 9405)に出展されている。

従来の3Dカメラシステムは、2台のカメラをリグに平行もしくはハーフミラーをはさんで垂直に交差するようにとりつける大掛かりなシステムで、撮影の際に入念な調整作業を必要としていた。また、レコーダーを別途用意する必要もあった。

今回発表された業務用一体型二眼式3D カメラレコーダーは、レンズ・カメラヘッド・メモリーカード記録部を一つの筐体に一体化し、高い機動力と優れたメンテナンス性を実現。また、従来の3Dカメラシステムでは、PCや外部ビデオプロセッサーなどで補正する必要のあったコンバージェンスポイント(左右のレンズ光軸の収束点)を、二眼レンズ方式を採用することでカメラ本体のみで調整可能としている。さらに、左右の映像ずれを自動補正する機能を装備している。

そのほか、左右のフルHD映像をメモリーカードにファイルベースで記録することができ、ノンリニア編集システムとの親和性も高いという。