パナソニック株式会社(大阪府門真市)は、米国カリフォルニア州にあるパナソニック ハリウッド研究所(PHL)内のアドバンスドオーサリングセンター(PHL-AC)で、オーサリングサービスを開始することを発表した。このサービスで2010年春から、映画会社よりBlu-ray 3Dディスクタイトルの販売が可能になる。
この発表は同社が、米国カリフォルニア州ユニバーサルシティにて、2010年2月1日(現地時間)に発信したもの。PHLは、映画の本場ハリウッドに15年前に設立されたパナソニックの映像研究拠点。映画フィルムのデジタル変換、DVD用画像圧縮、オーサリング(映像編集)、 デジタルシネマの研究など、高品質映像の研究開発をおこなっている。PHL-ACは昨年2月に3Dに関するブルーレイの規格化・開発・製品化を加速するため設立された。
PHLは、Blu-ray 3Dの規格策定時に、エンコーディング方式やメニュー、字幕表示方式を、ハリウッドの映画会社や映画製作関係者と連携して開発、提案してきた。現在は、これらの活動を通じて蓄積してきたBlu-ray 3D制作のノウハウや技術を、スタジオや制作会社へ3Dタイトルの企画初期段階のコンサルティングサービスとして提供している。
「2D Blu-rayオーサリングで、高い評価を受けているHD画像圧縮技術(MPEG4-AVC)の実績から、3D画像圧縮技術(MPEG-4 MVC: Multiview Video Coding)でも、パナソニックが業界をリードすることを確信している」と、同センター長のジェニーン・パットン(Jeannine Patton)女史はコメントしている。