ビジュアルエフェクツ・ソサエティ(全米視覚効果協会:VES)が主催する第8回VESアワードが現地時間2月28日にカリフォルニア・ロスアンジェルスのハイヤット・リージェンシープラザホテルにて開催された。

VFX界のアカデミー賞であるVESアワードは、映画、アニメーション、テレビ、コマーシャルのジャンルにおいて視覚的効果の技術的、美術的な分野で評価をするアワードで、24ものカテゴリがラインアップされている。ハリウッドで開催された授賞式には、映画製作者、プロデューサーそして招待されたノミネート作品の関係者といった業界大御所達が1000人以上も会場に集まった。

今年のハイライトには、VES生涯功労賞(Lifetime Achievement)に、アバター制作総監督のジェームス・キャメロン氏、そして技術的貢献をしたエド・キャットマル氏にジョルジュ・メリエス賞(Georges Melies Award)が贈られた。

キャットマル氏はコンピューター科学者でありながら現在、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサー・アニメーションの社長を兼任しており、この賞をキャットマル氏に贈ることは既に昨年秋に発表されていた。

そして、大ヒット記録を更新し続けている映画作品「アバター」は、最高峰のVisual Effects Driven Motion Picture部門の最高賞を含め、ノミネートされた7部門のうち6部門で受賞した。過去には「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」が7部門で最高賞を受賞している。

アニメーションでは「UP」(邦題:カールじいさんの空飛ぶ家)が3部門で最高賞に選ばれた。この授賞式の模様は米国で3月5日にREELZCHANNELで放送される予定。