米ソニー・エレクトロニクス(ソニー)は、2010年4月12日(月)から15日(木)までの4日間ラスベガスで開催されるNAB 2010にて、マスターズゴルフトーナメントのハイライトシーンを3Dで公開する。アグスタ・ナショナル・ゴルフクラブと、2010マスターズゴルフトーナメントの3Dプロダクション関連でスポンサー提携をしていることを背景に実現するもの。
マスターズ開催日程はNABと重なるため、ソニーブースでのマスターズ3D放送は4月12日からとなる。また収録されたものだけではなく、3D中継を11日のプレスカンファレンスで実現できる可能性もでてきたという(アグスタとラスベガスの時差は3時間)。
トーナメント現場では、ソニーはスイートルームを用意しており、ゴルフ場に設置した12台のカメラからの中継を3Dで観賞できるようにした。ソニーは、マスターズ3D中継を米国内で放送するComcast側とも連携をとっており、公共の場にこの3D中継放送をどのように提供するかを検討しているという。既にソニースタイル・ストアではComcastサービスを介して3D放送を楽しめるようにしてあるという。
またフィラデルフィアには昨年、両社の提携によりSony Style Comcast Labsストアを設立し、3D技術やデモンストレーションが行われている。ソニーは、マスターズ終了後、収録した3Dフッテージを3Dセットの販促に利用する予定。
マスターズの3D中継は、ESPN側のNEP社製 SS 3D中継車によって現場収録される。Comcast側は中継車経由でデンバーにあるComcast Media Centerに素材をインジェストし、1080iをサイド・バイ・サイド式でトランスミットする。ビューワ側はComcastが提供する最新のHDセットトップボックスで受信し、HDMI経由で3D TVに転送する仕組み。Comcast曰く、年内には、セットボックス側のファームウエアをアップグレードし、3Dで番組ガイドや新機能を追加する予定だという。