富士フイルム株式会社(東京都港区)は、26日開催の取締役会において、2010年7月1日付で100%子会社であるフジノン株式会社(埼玉県さいたま市)を富士フイルムに統合することを発表した。
フジノンは1944年に富士写真光機株式会社として発足し、TVカメラ用レンズを始めとする光学デバイス分野の製品を開発、販売。2006年10月には富士フイルムの100%子会社となっていた。
今回富士フイルムに統合することで、フジノンの光学技術と富士フイルムが保有する撮像技術、生産技術、有機合成技術などの融合を進め、光学デバイス事業を拡大させることを目指すという。また、同時に、富士フイルムの事業企画・研究開発機能とフジノンの開発・製造・販売機能を一体化し、海外の販売子会社の統合も進めることで、事業の強化を図っていく。
また、今回の統合に併せ、フジノンの100%子会社であるフジノン水戸株式会社とフジノン佐野株式会社の二社を一社に統合。生産機能の効率化を目指す構えだ。