ソニーピーシーエル株式会社(東京都品川区)は、拡大する3D映像市場に対応するべく3D撮影システムを拡充、さらに同社映像センター(東京都品川区)に2室目となる3D対応編集室「206 iQ 3D/4K 対応編集室」を新設した。
今回、同社では、撮影需要への対応として光学アダプター搭載のサイドバイサイド方式カメラシステムなどに加え、ハーフミラーを使用したビームスプリッター方式の3D Rigを新たに3式と3D撮影用レンズ・コントロールシステムを追加導入。新規設計Rigを含めたオリジナルRigは、目幅・コンバージェンス調整を電動化することで、ステレオグラファーがリモートで中継車など離れたところから操作が可能となり、被写体に合わせたセッティングを効率良く行うことができるようになった。また、21倍レンズを追加したことで、3D映像による表現力が増し、より幅広い撮影環境下で3D映像を捉えることができるようになった。さらに、ステディカムなど搭載可能な小型カメラを使用した小型3D Rig(S-Rig)も取り揃え、ライブコンサート、スポーツ、演劇・ミュージカル、ミュージックビデオ、水中撮影など、あらゆるカテゴリーに対応するという。
急速に拡大する3D コンテンツの制作需要には、これまでの「208 iQ Pablo 3D/4K 対応編集室」に加えて、Quantel社iQ 4Kによる「206 iQ 3D/4K対応編集室」を新設し、3D/4K対応2チェーン体制での運用を開始した。120インチスクリーンを使った「208 iQ Pablo 3D/4K対応編集室」に加え、ソニー製3Dテレビ「BRAVIA LX900シリーズ」2台を常設した「206 iQ 3D/4K対応編集室」を効果的に運用することで、デモ映像から大型展示映像まで様々なコンテンツの編集制作に対応。国内最大規模の3D制作体制を構築、3Dコンテンツの制作を一貫した制作体制でサポートするという。