米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されるコンピューターグラフィックスの展示会「SIGGRAPH 2010」において、英Lightwork Design Ltdの開発チームに所属しているマニュエル・ギャミト氏の論文が「Technical Paper」の「Geometry Algorithms & Sampling」セクションで発表される(7月27日、15時30分より。会議室502B)。
ギャミト氏は、2008年よりLightworksで、有効なパラレル・フォトリアルスティック画像生成について研究開発している。今回発表するシェフィールド大学のスティーブ・マドック氏と共同執筆した「Accurate Multi-Dimensional Poisson-Disk Sampling」と題した論文は、グローバルイルミネーションと、アンチエイリアシングの過程の性能を向上させる技術研究について述べられている。
この技術は既に、現在開発中のLightworksソフトウェアの最新レンダリング法として採用されており、ポワゾン-ディスクサンプル配列を次元数に影響せず効果的に生成するというもの。ポワゾン-ディスクサンプルは、アンチエイリアシングや最終集結またはテクスチャリングの際に重要なアプリケーションだと認知されているが、既存のテクニックは非常に高価であり、複雑なため生成速度に問題があった。
今回の論文で提案されるメソッドは、2Dから3Dまたはそれ以上の高次元でも、空間でのサブディビジョン下での使用により効率化されるという。