株式会社フィックスターズ(東京都品川区)は、H.264リアルタイムエンコーダの最新版「Accelcoder (アクセルコーダー)v2.0」を発表した。最新版には、操作性の向上を実現するユーザーインターフェイスの改良と様々な機能追加に加え、3D向けエンコード機能が搭載されている。8月下旬から順次出荷を予定している。

■リアルタイム高速エンコードエンジン
Accelcoder(旧CodecSys Pro※1)は、IPTV (ARIB) およびBlu-ray規格に対応した、プロ向けのH.264ビデオエンコーダ。VTRデッキコントロール機能と高速エンコードエンジンにより、ビデオのキャプチャからエンコードまでをリアルタイムに行うことができるのが最大の特徴である。大量のコンテンツを扱う IPTV 向けのエンコードや、高画質なBlu-rayディスク向けエンコードなどに活用されている。

■3D向けのエンコード対応
右眼用、左眼用それぞれの映像を入力することで、IPTVなどのコンテンツ配信で利用可能なサイドバイサイド形式の映像を出力できる。また、高解像度のBlu-ray 3D 向けH.264 MVC (Multiview Video Coding) 形式にも対応する。※2 Accelcoderの最大の特徴であるエンコードスピードを活かすことで、通常のH.264よりも負荷の高いH.264MVCのエンコードも高速に処理することができる。

※1 2010年6月より製品名を変更


※2 ベータ版機能として追加

■ダイレクトエンコード機能の強化
通常のファイル入力に加え、VTRデッキから直接ビデオデータをキャプチャすることが可能で、キャプチャしたデータは中間データの生成なしに、そのままエンコードすることができる。さらに、今回新たに追加されるリアルタイムプレビュー機能により、エンコードしながら、エンコード結果をテレビや業務用ディスプレイに表示することができるようになり、マスターデータの再生時間と同じ時間で、エンコード作業のみならず確認作業も終えることが可能になった。

製品の詳細についてはメーカー製品ページで確認できる。