ソニー株式会社(東京都港区)は、フルハイビジョン3D映像の投影に対応し、150,000:1の高ダイナミックコントラスト比を実現した家庭用ビデオプロジェクターのプレステージモデル「VPL-VW90ES」を11月に、スタンダードモデルながら80,000:1のダイナミックコントラスト比と1,300ルーメンの高光出力を実現した「VPL-HW20」を10月に発売する。メーカー希望小売価格は、「VPL-VW90ES」が724,500円(税込)、「VPL-HW20」がオープン価格(市場推定価格30万円前後)となっている。
11月に発売される「VPL-VW90ES」は、業界初の1系統の光学エンジンによるフルハイビジョン3D映像の投影を実現。「フレームシーケンシャル表示方式」を採用し、「ブルーレイ3DTM」対応のブルーレイ機器などを3D対応再生機器とHDMIケーブル(それぞれ別売)で接続し、アクティブシャッター方式の専用3Dメガネ(付属)を使用することで、スクリーンで臨場感あふれる3Dコンテンツを高精細なフルハイビジョンで楽しめる。
また、同社独自の新開発フルHDパネル”SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)”の高速応答性能を活かし、240Hzで高速駆動させることにより、左右の映像が2重に見える「クロストーク」現象を抑え、くっきりとした3D映像を楽しめる。さらに、”SXRD”パネルの画素間スペースを狭めることでコントラスト性能を向上。光の量を自動制御する「アドバンストアイリス3」技術との組み合わせにより、150,000:1の高ダイナミックコントラスト比を実現。これにより、さらに高精細な階調表現が可能になり、3D映像はもとより2D映像においても、より深い黒と自然で豊かな色表現を両立した。
10月に発売される「VPL-HW20」では、「VPL-VW90ES」の光学技術の一部を踏襲することで、スタンダードモデルながら、80,000:1の高ダイナミックコントラスト比と、1,300ルーメンの高光出力を実現。リビングなどでの使用にも配慮し、輝度を向上させながらNTSC比90%の広色域を維持したという。