米ASSIMILATE社によると、英Light Illusion社製のカラーマネージメントシステム「LightSpace CMS」と同社のデジタルフィニッシングシステム「SCRATCH」の連携で、あらゆるカラーキャリブレーションが実行できるデジタル・インターメディエイト(DI)ワークフローが構築できるという。

キャリブレーションは、モニターからプロジェクターまで、デジタル映像編集に関与するディスプレイデバイスでは必要となる。高度なカラーグレーディングを求められるプロダクションでは、全てのキャリブレーションに柔軟に対処できることが必須である。

LightSpaceとの連携では、SCRATCHシステムは色彩輝度計から読み込んだデータから予め定義したカラーパッチを自動生成する。このプロファイルデータによりLightSpace側は該当となるディスプレイ用に、キャリブレートしたLUTを生成し、SCRATCH側に出力する正確なデータとして送り返す。DIプロセスでは、様々なディスプレイオプションがあるため、カラーキャリブレーションは非常に重要な作業となる。

「カラーマネージメントはDIプロセスでは非常にクリティカルなものである。ベスト・オブ・ブリードとしてLightSpaceとSCRATCHを構築すれば、複雑な操作もない、ハイパフォーマンスなリアルタイムのDIワークフローが実現できる」と、ASSIMILATE社の最高経営責任者ジェフ・エドソン氏は述べている。

SCRATCHは、米国で8月中旬より公開された3D映画「ピラニア3D」で、3D変換とポストプロダクションを請け負ったinner-Dポストプロダクションハウスでも、DIワークフローでの3Dソースのカラーグレーディングやコンフォーミングを行うのに起用されている。