ソニー株式会社は11月11日、映像などのコンテンツをパソコンや「アクトビラ」対応のテレビ、モバイル端末などへ大規模かつ効率的に配信するシステム「”OPSIGATE”(オプシゲート)デリバリー」について2012年1月の発売を発表した。

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アクトビラ対応のTVやPC、iPadにも配信できる。

WiFi経由でモバイル端末にも配信。画像はアンドロイド搭載携帯端末各種。iPhoneにも対応可能だ。

「”OPSIGATE”デリバリー」は、既に2009年5月に発売となっている「”OPSIGATE”マネージメント」と組み合わせて使用することで、コンテンツを様々な視聴機器(PC、アクトビラ対応TV、モバイル端末)へ配信することを可能にする。「OPSIGATE”デリバリー」の主な構成は、配信ブリッジサーバー、配信センターサーバー、配信エッジユニットとなる。配信ブリッジサーバーは、主にトランスコード(フォーマット変換)やエクスポート管理などの機能を担い、配信センターサーバーは、暗号化、内容証明添付、並列処理といった配信管理やコンテンツ・サムネイルの入れ替え、メタ情報の反映といったポータルサイトへの自動更新を担う。また、配信エッジユニットは追加することで大規模・多拠点への配信の効率化を担う。

今回の発表で、コンテンツ管理配信システム”OPSIGATE”は、コンテンツの管理用の「”OPSIGATE”マネジメント」と、それらコンテンツを大規模・多拠点に効率よく配信する「”OPSIGATE”デリバリー」の2つのプラットフォーム、およびオプションラインアップと周辺システムよる構成することができ、動画や各種ファイルの取り込み、登録されたコンテンツの管理、メタデータによる簡単検索、IPネットワーク経由でのコンテンツの配信、必要なコンテンツのダウンロードなどの機能をトータルサポートする。

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コンテンツ管理システム「”OPSIGATE”マネジメント」の”コンテンツマネージャー”操作画面。

“OPSIGATE”の基本パッケージ(「”OPSIGATE”マネージメント」+「”OPSIGATE”デリバリー」)で、パソコン約500台、アクトビラ対応TV20台までオンデマンド配信が可能となっており、このパッケージで市場推定価格 約1,300万からと、ローコストなしステム構築を実現できるとしている。また、配信エッジユニットを追加していくことで、スケール拡張にも柔軟に対応できる。

ソニーは、2013年には配信システムの市場が245億円に成長すると見込んでおり、企業、教育機関、医療分野、CATVや映像制作会社などを中心に、法人向け活用コアプラットホームとして提案していくとしている。

なお、今回の「”OPSIGATE”デリバリー」は11月17日から開催されるInter BEE 2010にて参考展示する予定だ。