ハリウッドCGプロダクションのデジタルドメインが所属する米デジタルドメイン・ホールディングスは現地時間11月19日、3DステレオスタジオのIn-Three Incを買収することを明らかにした。

In-Threeは10年前にインハウスで開発した、Dimensionalizationという、2Dフィルムコンテンツを3Dステレオに変換する技術を所有していることで知られている。デジタルドメインは米カリフォルニアとバンクーバーに制作スタジオがあり、最近では、ウォルトディズニー・スタジオの作品「トロン:レガシー」の3D制作に携わった。In-Threeは、ティム・バートン監督の最新作品「アリス・イン・ワンダーランド」、「トロン:レガシー」や「Gフォース」といった多くの3D制作を担当した実績がある。

In-Threeは今後、デジタルドメイン・ホールディングス本社があるフロリダ州のポートセントルーシーに移動する予定。デジタルドメインも昨年、プロダクションスタジオをフロリダに確立することで動いており、2014年までに500人規模の雇用を促進するという。

「今年は3D映画の開花年となり、続々と新しい3Dステレオ映画作品が登場した。アリス・イン・ワンダーランドは世界中で大ヒットとなり、また我々が携わったトロンは今年の締めとして12月に公開を予定している。In-Three社代表のネイル・フェルドマン氏と彼の素晴らしいアーティストそして技術者達は以前からの長い付き合いだ。今後のIn-Threeとのコラボレーションにより、ベストクオリティを生み出す3Dステレオソリューションをフィルムメーカーへ提供できることを嬉しく思っている」と、デジタルドメインの最高経営責任者クリフ・パルマー氏はコメントを寄せている。