株式会社リンクスは12月8日よりパシフィコ横浜で開催される「国際画像機器展2010」にて、画像処理ライブラリ「HALCON」の新バージョン「HALCON 10」を初出展する。
新バージョンHALCONでは、新しくサーフェスマッチングによる画像処理手法が可能となった。サーフェスマッチングでは、被測定物の3次元モデルと3次元計測データを直接マッチングさせるため、ロボットによるビンピッキングや3次元形状モデルとの対比で初めて見つかる製品欠陥の検出などに効果があるという。また演算するハードウエアの対象をマルチコアCPUからGPU(グラフィックプロセッサユニット)に変えたことで、より高速で安定した処理が可能になった。そのほか新たに130個以上の関数を追加して、全部で約1600個の関数を用意した。フィルターの数そして欠陥検出/位置検出など向けのツール群を合わせた機能の豊富さは類を見ない大きな利点だという。
同社ブースでは、実際のラインセンサカメラとGPUを用いた超高速検査が紹介される。 そのほかにも、独BASLER社製のPoEエリアセンサーカメラ「aceシリーズ」が展示される。新しくリリースされる500万画素タイプは、Aptina社CMOSセンサーを搭載しており、メーカー希望小売価格は59,000円という市場価格のおよそ1/3程度の低価格で販売される(来年2011年1月より出荷予定)。会場では100mケーブルを用いた500万画素aceカメラ取り込みデモンストレーションが行われる。