米Avidは、9月に開催されたIBCで発表した、ソフトウェア版「Avid DS 10.5」を正式にリリースした。これによりアビッド テクノロジー株式会社では、12月9日から当製品の受注を開始している。
Avid DS 10.5は、Avidが初めてソフトウェアベースで提供する、オールインワン・ビジュアルエフェクト・フィニッシング&コンフォーミングソリューションでWindows 7 64-bit Professionalにも対応する。
RED、2K、4K、DPX、そしてARRIRAWプロジェクトによるフルDI(デジタル・インターメディエイト)ワークフロー、ハイエンド・グラフィックス及びカラーワークのための高度なコンポジティングとペイントツールセットに加え、Avid ISIS共有ストレージとInterplayプロダクション・マネージメント・ソリューションとのインテグレーションを単一のシステムでサポートすることができる。今回の最新バージョンの新機能としては、ステレオスコーピック3DとフルQuickTimeカラースペースに対応、および DPXファイルのインポート及びプレイバックがあげられる。
また、プロジェクトの完成に要する時間を短縮できる、オールインワンのグラフィックス及びコンポジティング機能、精密なカラーコレクション、エフェクト及びタイトルのデータマネージメントができるフル2KまたはHD RGB 4:4:4プロキシ再生、REDRocketアクセラレータによるレンダリングとトランスコーディング速度の向上や、 Boris FX、Sapphire及びThe Foundryを含むAVX2エフェクトのフルクリエイティブ・ツールセットサポートの強化といった、プロジェクト・パイプラインの管理に便利な機能の向上がみられる。
Avid DS10.5ソフトウェアの価格は、アカデミック版が735,000円(税込)、プロフェッショナルライセンスが1,050,000円(税込)で、それぞれMedia Composer5ソフトウェア1本が同梱されている。また、GenArts Sapphire v3とのスペシャルバンドル・オプションも用意されているほか、従来のフルターンキーシステムもアビッド テクノロジーおよび正規代理店より継続して販売される。