米ニューヨークに拠点を置く、Nice shoesプロダクションでは、ESPN 3DチャンネルのESPNとソニー社がスポンサリングする30秒スポットプロモーションを、最新のステレオスコピック(3D)ワークフローで制作した。
友達同士の若者グループがBCSナショナルチャンピオンシップの試合を3Dで観賞するためにソニー製の3D対応テレビを持っている親友の家へ乗り込んでいくのだが、予想以上の臨場感が待っていた、というストーリーのCMである。Nice Shoesプロダクションは、広告エージェンシーのVaultから依頼を受け、アニメーション、グラフィックス制作からカラーグレーディングまでのポストプロダクションワークを担当した。
Nice Shoesでは、英FilmLight社製Baselightカラーグレーディングシステムを中心として、プロダクション内のネットワーク下でプロジェクトファイルの共有を行った。計算処理に要していた時間を大幅に削減でき、プロデューサとクライアントが十分にレビューし、編集のやり取りをする時間が十分設けられた。
また、プロダクション全部門が動員してフィニッシングすべてのエレメントを扱ったことにより、例えば挿入ロゴの変更といった2Dと3Dバージョンのリビジョン依頼にもシームレスに対応できたという。