KDDI株式会社、株式会社KDDI研究所、シスコシステムズ合同会社の三社は、急増する映像トラフィックに柔軟に対応する、ネットワークの構築および新たな映像配信ビジネス開発に取り組むための共同技術トライアルを実施することを発表した。トライアル期間は、2011年2月1日から3月15日まで。
実際のユーザの利用環境を想定し、東京および大阪でアンドロイドOSのタブレット端末を使用して、テレビを見ながら関連情報や蓄積映像、ストリーミングなどを、PCやタブレットといったセカンドディスプレイで楽しむシーンを設定した技術トライアルを実施する。
コンテンツ配信システムにはCisco CDS (Content Delivery System)、サーバプラットフォームにCisco UCS (Unified Computing System) を利用し、ビデオプラットフォームやポータル、トラフィックおよび視聴分析ツールなど複数の機器を組み合わせた実験環境を構築する。また、KDDI研が開発したブラウザ連携技術により、コンテンツ配信者が設定した任意のタイミングで、テレビ放送の関連情報をセカンドディスプレイのブラウザ上に表示させる。
KDDIでは今回のトライアルより、コンテンツプロバイダーから視聴者へ、より効果的に映像を配信する新たな映像ビジネスを検討するのに必要なノウハウを取得していく。また、コンテンツの特性に応じた最適なコンテンツ配信から運用手法の確立、そしてネットワークに与える影響を検証できるとしている。
