米Google傘下のYouTubeは現地時間3月7日、Web動画制作会社の米Next New Networksを買収したと発表した。買収金額などの条件については明らかになっていない。
Next New Networksは2007年3月に設立、オリジナルWeb動画の制作および配給を行ってきた。配給先は、YouTubeのほか、Hulu、Yahoo!、iTunesやTivoなど25社の提携テレビ局/番組ネットワークに及び、視聴者数は約600万人、視聴回数は20億ビューを超える。Next New Networksは今後コンテンツ配給においてYouTubeへ注力するが、今までの配給先パートナーとも持続して行っていく。
今回の買収をうけて、YouTubeはクリエーター支援と動画作成促進を目的とした部門「YouTube Next」を設置した。Next New Networks会長のランス・ポデル氏がYouTube Next担当ディレクター兼グローバル責任者に就任する。Next New Networksはこの部門に所属し、コンテンツパートナーや優れた人材の育成と支援をしていく。YouTubeは西海岸(カリフォルニア、サンブルーノ)が本拠地だが、Next New Networksは現在のニューヨーク本拠地のまま、YouTube Nextの研究所および視聴者開発グループとして事業を展開する。
今後はGoogle TVサービスの視聴者数を増やす課題も含めて、YouTubeにおける実験および技術革新の研究所としての役割を担うという。