米Google傘下のYouTubeは現地時間3月15日に、アイルランドを拠点とするデジタル映像の画質向上技術を持つGreen Parrot Pictures社を買収したことを発表した。買収額や詳細については公開されていない。
Green Parrot Pictures社は、2004年にダブリン大学トリニティカレッジの准教授、Anil Kokaram氏が創立した企業。手ぶれ補正や、ノイズ、フリッカ、ブロッチの除去といった映像修復技術を持ち、これまで「ロード・オブ・ザ・リング」「X-MEN」「スパイダーマン」といったハリウッド映画で採用された。
YouTubeのブログにある、Googleの映像技術部門のディレクター Jeremy Doig氏の書き込みによると、Green Parrot Picturesの技術は、転送レートが低い環境でも安定した鮮明な画像をストリーミングでき、再生速度の向上につながるとしている。再生回数の高い人気のある映像は、携帯電話や低品質のビデオカメラで撮られたものが多い。Doig氏はGreen Parrot Picturesのノウハウを取り込んで、投稿映像のクオリティアップできることに期待を込めている。
YouTubeは先週、Web動画制作会社のNext New Networksを買収したばかり。同社は、コンテンツのクオリティアップに注力しているようだ。