米ディスプレイ産業調査会社のDisplaySearch社(ディスプレイサーチ)では4半期ごとにディスプレイ市場の出荷台数や市場動向についての調査報告を公開しており、最新の報告書によれば、今年中に出荷されるフラットパネルTVのうち25%がインターネット接続を実装する「Connected TV(インターネットTV)」 であるという。

同社の2011年第二4半期の「Quarterly TV Design and Features Report」では、2015年内に出荷されるフラットパネルTV総合台数の約47%を占める約1億3800万台がインターネットTVであると予測している。これにより2015年までに出荷されるインターネットTVの予測台数は5億台となる。

インターネットTVの浸透の拡大の理由について、同社では第一に、インドでのアナログ放送終了が2015年に実施されることを挙げている。アナログからDTB-T2方式に切り替わることで、国内のインターネットとTVの融合化が高速に進むとされている。

インド市場での拡大のほかにも、WiFi技術がテレビに導入され、モバイルデバイスにもテレビ番組やコンテンツの共有ができる利便さも挙げており、2015年までにWiFi接続を有するテレビは9800万台ほど出荷されるとしている。

ディスプレイサーチ社のTVエレクトロニクス・リサーチ担当のディレクター、ポール・グレイ氏によると、2015年までに米国内では35%以上のテレビにインターネット接続が実装されるという。