ソニー株式会社は、新開発した有効約1610万画素の”Exmor” APS HD CMOSセンサーを搭載したレンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー”ハンディカム”「NEX-VG20」を11月11日より発売する。メーカー希望小売価格はオープンで、市場推定価格はボディのみの「NEX-VG20」が160,000円前後、ズームレンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」が付属するキット「NEX-VG20H」が220,000円前後。

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NEX-VG20は、APS-Cサイズの有効約1610万画素イメージセンサーを搭載。既存の”ハンディカム”に搭載されている1/2.88型のイメージセンサーに比べ、受光面積が約19.5倍大きく、被写体にピントを合わせ、それ以外の部分をきれいにぼかす美しいぼけ味を生かした撮影が可能だ。画質処理エンジン「BIONZ」との連携により高精細できめ細やかな階調表現や、暗所における低ノイズでクリアな映像を実現したとしている。最高約6コマ/秒の高速連写機能やRAW画像撮影機能にも対応した。

レンズマウントには、「Eマウント」を採用し。従来機種「NEX-VG10」に比べ、動画撮影時のAF速度が約3倍向上しているという。また、”Translucent Mirror Technology”(トランスルーセントミラー・テクノロジー)を内蔵し、高速・高精度のTTL位相差検出方式のAFを実現した別売りのマウントアダプター「LA-EA2」を使用すれば、Aマウントレンズを装着し、動きの速い被写体にもスムーズなピント合わせができる。

動画記録形式は、先日新たに策定されたAVCHD Ver.2.0のAVCHD Progressiveに準拠した1920×1080フルHDの60pと24pの記録に対応。フィルム調の色合いを表現できるシネマトーンガンマ・シネマトーンカラーと組み合わせて、映画作品のような映像表現もできるとしている。

本体には4つの無指向性マイクカプセルを配置したステレオマイクと高度な信号処理技術の組み合わせにより、5.1chのクリアな音声記録を実現。また、31段階の録音レベル調整が可能なオーディオレベルコントロール機能を搭載しており、レベルメーターを液晶パネルに表示させて好みに合わせて調整することも可能だ。

同社では、10月には望遠レンズ「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」(44,100円)とレンズマウントアダプター「LA-EA2」(39,900円)を、12月には広角単焦点レンズ「Sonnar T*E 24mm F1.8 ZA」(103,950円)と中望遠レンズ「E 50mm F1.8 OSS」(36,750円)を発売予定でレンズのラインナップを拡大していく構えだ。(いずれも価格は税込みメーカー希望小売価格)