ハリウッド映画や海外ドラマが見放題のプレミアム動画サービス「Hulu」が、9月1日から日本でサービスを開始した。サービス料金は月額1480円で、登録すれば一か月は無料でサービスを受けられる。

米Huluにとって、海外展開は日本が初めてとなる。日本のHuluは米国本社100%出資で法人化している。日本でのHuluでは広告の掲載は行わないという。コンテンツはビデオ・レンタル店のDVDで利用できるものとほぼ同様で、テレビ番組はABC、CBS、FOX、NBCユニバーサル、ワーナーTV、また映画コンテンツはディズニー、ソニー、ワーナー配給の作品が視聴できる。今後は日本のコンテンツも拡充していく。

この日本での展開のため、HuluはCBS、NBCユニバーサル・インターナショナル・テレビジョン・ディストリビューション、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、20世紀フォックス、ウォルト・ディズニー・ジャパン、ワーナー・ブラザーズなどとライセンス契約を締結した。

サービスを受けるにはアカウント登録をする。1つのアカウントですべてのデバイスで視聴できるため、例えば、スマートフォンで番組の視聴を開始し、インターネットに接続されたテレビ上で簡単に続きから視聴を再開することもできる。DVRライクにビデオの一時停止、再開、リプレイを操作できる。 視聴できるデバイスは、パソコン(Windows、Mac、Linux OS)をはじめ、インターネットテレビ(パナソニック製「VIERA」)、そしてスマートフォン(iPhone、iPad、iPod touch、Androidスマートフォン)。今後は、ソニー製「BRAVIA」やゲーム機の「プレイステーション3」「Xbox 360」、Androidタブレットなどに対応していく予定。

Huluは、高品質ビデオの再生体験を提供するために、大手コンテンツ配信ネットワークとも技術提携を結んでいる。ストリーミングはFlashベースで、画質はコンテンツによっては720p(HD)も揃っており、またダイナミック・ビットレート・ストリーミングにより、帯域環境によって画質を自動的に最適化できる。海外コンテンツで気になる日本語対応だが、コンテンツによっては日本語字幕または日本語で提供している。プレイヤー設定で、音声言語で日本語を提供しているコンテンツは自動的に日本語で再生するように設定でき、また字幕言語でも日英の選択ができるようになっている。 更に字幕フォントの色までも替えられる(選択性)ため、ディスプレイサイズや視聴環境によって変更できるのが便利だ。

またHuluはNTTドコモと独占的マーケティングパートナーシップを締結したという。正式発表はNTTドコモから近々行われる予定。尚、米Huluは現在売りに出されており、米Apple社も買収に名乗りを挙げているという報道の中、ロイターからの最新情報によると、グーグル、ヤフー、アマゾンとDirecTVがHulu買収を検討中で、競売の申しこみが行われるのは来週が濃厚だという。