現地時間11月7日、米バーンズ&ノーブル社はニューヨークで記者会見を行い、来週15日に解禁されるアマゾンのキンドル・ファイアの対抗馬となる、Nookのタブレット版を初披露した。価格は$249.99。来週末にも出荷する予定で、予約の受け付けを発表当日より開始した。

Nookタブレットは7インチサイズのIPS LCDに、WiFi内蔵で、そして「9時間ビデオ再生に耐えられる」という(B&N社CEO ウィリアム・リンチ氏談)、約11.5時間のバッテリー持続時間を持つ。本体には16GB分のストレージが搭載され、またmicroSDスロットを内蔵しているので32GBの容量が追加できる。その上、Nook Cloudサービスによりコンテンツをクラウド上に保管できるようになっている。既存のNook Colorからアップグレードした1GHzデュアルコアCPUに1GBのRAMを採用したことで、1080pの映像コンテンツもスムーズに再生できるという。重量もNOOK Colorよりも軽量(約400g)に抑えた。

アマゾンそしてB&N共、電子書籍リーダー市場競争から飛び出し、メディアコンテンツを展開できるモバイルデバイスの先駆者iPadが独占するタブレットPC市場へ本格的に参入する。アマゾンのキンドル・ファイアよりも50ドルほど高い値付けのNOOKタブレットだが、B&Nとしては、コンテンツ数、アプリの数や、タブレット自身のスペックから比べてもiPadの代用を(キンドル・ファイアよりも)十分に担えると、リンチ氏は発表同日に米CNBCの番組に出演して語っている。

CNBC: http://video.cnbc.com/gallery/?video=3000055932

(山下香欧)