米Facebookが2012年の春に株式公開(IPO)を計画しているという情報が、米報道を賑している。 ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者筋から得た情報として伝えたところ、来年2012年の4~6月に株式公開し、100億ドルの調達を目指すという。その時点でFacebookの時価総額は1000億ドル(7.7兆円)に上ると予測されている。
株式公開について、過去に賛成の色を見せていなかった同社の創立者のマーク・ザッカーバーグ氏は、今月初めには前向きに検討していることを認めたが、最終決定はしていない。同社のCFO(最高財務責任者)デビッド・エバースマン氏がシリコンバレーの銀行家らとIPOについて話し合っていると見られている。
ウォール街で同社の株式公開について浮かび上がってきたのは、5月にGrouponそして11月初めにLinkedInといった、ソーシャル関連企業が続いてニューヨーク証券取引所に上場したことが挙げられる。
年間推定40億米ドルの収入があるfacebookは現在、証券取引委員会と株式公開のタイミングを相談しており、早ければ年内にも申請するという。同社が500以上の株主を持っている以上、その財務情報を公開する必要性は高い。
(山下香欧)