池上通信機株式会社は、同社の放送用マルチフォーマットLCDモニタ「HLMシリーズ」新製品として、15型モデル「HLM-1504WR」および9型モデル「HLM-907WR」を発売する。HLM-1504WRは2011年12月発売予定で希望小売価格は税込み304,500円、年間目標販売台数は1000台。HLM-907WRは2012年2月発売予定で希望小売価格は税込み325,500円。年間目標販売台数は500台としている。
HLM-1504WR(上写真)は、WXGA(1280×768ピクセル)パネルを採用したラックマウントタイプの15型マルチフォーマットLCDモニタ。サブのモニタ棚、中継車搭載などでの利用が想定される。入力信号は、マルチSDI、アナログコンポジット、DVI-D、アナログオーディオなどに対応したほか、エンベデッドオーディオにも標準で対応している。
HLM-907WR(左写真)は、LEDバックライトを搭載しWXGA(1280×768ピクセル)の高精細パネルを採用した9型マルチフォーマットLCDモニタ。入力信号は、マルチSDI、アナログコンポジット、アナログオーディオのほか、エンベデッドオーディオにも標準で対応した。AC/DC両電源に対応したことにより、サブ、編集室などの屋内運用だけでなくロケなど屋外でのバッテリ運用も可能としている。
両モデルとも、ユーザマーカ表示やオーディオレベルメータ、WFM、VECTOR、VITC各種表示機能は従来のHLMシリーズを踏襲している。操作パネルにはUSB端子を装備し、メニュー設定やユーザマーカの設定などマウスからリモートで調整できるほか、オートセットアッププローブASP-100を接続するだけで、PCレスで各階調単位の色温度を自動的に調整することも可能だ。
同社では今後放送局・プロダクション・公共施設など幅広い分野に積極的に販売を展開していくとしている。