米Huluは、オリジナルコメディ番組「Battleground-戦場」を来月2月に配信する。Battlegroundはオリジナル台本より制作された。ウィスコンシン州上院席を巡って民主党内でのバトルをコメディタッチに描いた番組で、13エピソードから成る。来月の共和党予備選中に配信を開始する予定。
同社の上位副社長であるアンディ・フォッセル氏は、今のテレビ番組では、どうしてインディーズ映画のような創造性と活力がみられないのだろうか、と常々思っていたという。「それはテレビ業界では速攻で業績を上げなければならない使命があるからだろう。我々はそういった圧力もなく独自の番組を制作することができる環境にある」
BattlegroundはもともとFoxが版権を持っていたが、テレビ番組として制作するまで至らなかった。FoxはHuluの株主会社の1社、News Corp社の傘下でもある。
同業者のNetflixでも、英国の政治をベースにしたスリラー番組のリメイク版「House of Cards」をプロデュースする予定を昨年明らかにしている。また初のオリジナル番組として2月6日からノルウェー発の犯罪ストーリー番組「Lilyhammer.」の8エピソード分を配信開始する。
Huluは「A Day in the Life」というドキュメンタリーシリーズの制作に投資しており、オリジナルコンテンツについては今回が初めてではない。このA Day in the Lifeのセカンドシーズンは近々、Huluの3つ目の番組プロジェクト、「Up to Speed」(ドキュメンタリー)と同じ時期にリリースされるもよう。Battlegroundを含めてすべての番組は無料会員サイトおよびプレミアサイトで鑑賞できる。(米国内のみ)
(山下香欧)