全米が熱狂する、アメリカンフットボールNFLの頂点を決める大会「スーパーボウル」。この放送中に流されるテレビコマーシャル(CM)の効果収益は、オンラインビデオ視聴者数が反映されて投資リターンが平均113%にも及んだという。
米メディア調査会社のカンター・ビデオ社によると、スーパーボウル放送前後3日間で放送されたCMのトップ10は、オンラインビデオの影響により平均86万2000ドル(約6712万円)もの追加利益を発生させたという。この数字は、2月5日にNBCで放送されたスーパーボウルでのCMにかかるコストの約1/4である。スーパーボウル放送でのCM価格は平均350万ドルであった。
トップ10の総合では、9510万のオンラインビデオ視聴者数の影響で、合計860万ドル(約6.8億円)の効果収益を得ている(この数字はCPMとオンラインビデオユニットの持続時間から算出された)。
スーパーボウル放送でのスポットCMの総合としては、オンラインメディアにより1110万ドルもの追加利益が生み出された。これは昨年、CBSで放送された時の2.5倍以上となる。実際、2月5日前の放送から既に200万ドル分の価値を生み出していたという。
スポットCMの中でメディア収益のトップ2は、HondaのCR-VとAcura TRX。前者は1480万、後者は1850万の視聴者数を得ている。カンター社では、60秒~90秒のオンラインCMは、オンラインビデオ視聴者数を向上させる効果があるという。特に放送前のCMに対してのマーケティングに高い評価をしている。