国立大学法人電気通信大学笠井研究室、笠井裕之准教授は、多数の映像を同時に伝送する技術「fabric video(ファブリック・ビデオ)」を発表。本技術は、電気通信大学発ベンチャーの株式会社Gnzoが2012年2月にリリースしたiOS向け無料アプリ「Gnzo(グンゾウ)」のサーバ側装置のコアエンジンとして活用されている。

fabric videoは、多数の映像を一つの映像情報として生成する技術と、これら多数の映像に対してインタラクティブに操作可能な配信技術。出力される映像情報はH.264/AVCに準拠しており、携帯電話やスマートフォン、Webブラウザ、デジタルテレビ、セットトップボックスなど幅広い機器で再生が可能。新規独自アルゴリズムにより、画質劣化を低減しながら映像の生成処理を大幅に高速化することに成功し、汎用的なPCサーバで数千のユーザに同時に対応することが可能になるという。