マルチスクリーンTVサービス向けのエンコードシステムで知られている米エンビビオ社は、NAB2012にて最新のライブおよびオンデマンドのマルチスクリーンIPビデオ配信ソリューションを紹介する(ブース番号SU3902)。
同社のヘッドエンドシステムは、アプリケーションベースの独自エンコード技術により、単一ハードウェアでライブおよびオンデマンドのエンコードを可能とする業界唯一のシステムソリューションを持つ。
NABでは、最近ブランド化した独自エンコードアプリケーション「Envivio Muse」をHPブレードサーバに実装した、エンタープライズ向けのエンコーダーシステムを公開するほか、衛星放送事業者およびケーブル事業者向けに、マルチスクリーン対応エンコーダ「4Caster C4 Gen III」によるStatmux(統計的多重方式)での4HDチャンネルエンコードのハイパフォーマンスや、AD挿入、ビデオクオリティのモニタリング、MPEG-DASH対応や、新iPadでの高画質なストリーミングビデオをデモンストレーションする。またネットワークメディアプロセッサ「Halo」とGenIIIのシステムで、iPadといったモバイルデバイスへの緊急警報放送(EAS)ソリューションも紹介する。
TV Everywhereのアプローチとして、TVセットのほかにもPC(Microsoft Smooth Streaming およびAdobe Flash)、タブレット(新iPad、Galaxy Tab、Motorola Zoom)、iPhoneとAndroid携帯へのストリーミングを一挙に展示する。またHP社、ドルビー社、アドビ社とのタイアップしたデモンストレーションを行う。
(山下香欧)