米Adobe Systemsは、4月16日より米ネバダ州ラスベガスにて開催される全米放送機器展NAB2012に出展する。ブース番号はSouth Hall Lower 2624。(写真は昨年開催の様子)
今回の目玉として、正式リリースに先立ち「Adobe Creative Suite 6 Production Premium」の世界初となるパブリックデモを実施する。Creative Suite 6 Production Premiumには、Premiere Pro CS6とAfter Effects CS6のメジャーアップデートが含まれている。デモでは、映像制作現場での作業効率化とワークフロー合理化に役立つCreative Suite 6 Production Premiumの高速なパフォーマンスと緊密な連携機能を紹介。なお、Creative Suite 6 Production Premiumは60社以上のパートナーブースでも紹介されるという。
Creative Suite 6 Production Premiumは、Premiere Pro、After Effects、Audition、Media Encoder、Photoshopの大規模なアップデートに加え、映画制作にも対応するカラーグレーディングツールSpeedGrade CS6と、インジェスト/メタデータ記録/バックアップ機能を持つPrelude CS6によって構成されている。Premiere Pro CS6は高度なビデオ編集にも対応し、新しいユーザーインターフェイスを採用。さらにパワーアップしたMercury Playback EngineはOpenCLにも対応したという。After Effects CS6は、過去10年間で最大のメジャーリリースとしており、パフォーマンスの大幅な向上と強力な3D機能を特長としている。
4月15日(日)午前10:30からはルームN249にて「Post|Production World」の基調講演「How Creativity and Technology Merge to Influence Storytelling and Film(クリエイティビティとテクノロジーの融合が、台本と映画の制作に及ぼす影響)」を開催。Fusion-io社のチーフサイエンティストであるスティーブ ウォズニアック氏と同社のビジュアルコンピューティング業界担当マネージャーのビンセント ブリスボア氏、2度のアカデミー賞受賞経験のあるVFXスーパーバイザーのロブ レガート氏が、アドビ システムズ社のAfter Effectsプロダクトマネージャのスティーブ フォード氏とともに登壇し、創造性やデジタル技術の進化が連携することで、どのように魅力的な台本制作が可能になるかを話し合う。
4月17日(火)午前9時には、ルームN249にて、アドビ システムズ社のマネタイゼーション担当バイスプレジデントであるジェレミー ヘルファンド氏が、ESPN Digital Mediaのジョーアリカタ氏、Ooyala社のビスマルク リーペ氏、Big Frame社のスティーブ レイモンド氏とともに、オンラインメディアの配信に関する環境の変化や、様々なプラットフォームを対象に、メディア企業がコンテンツを収益化する方法について討論する。「Monetizing Viewership in a Multiplatform Environment(マルチプラットフォーム環境での視聴からの収益化)」と題したセッションでは、ソーシャルメディア、ゲーム、Webビデオと、広告費の支出に対する影響についてディスカッションが行われる予定だ。