キヤノンは13日、レンズ交換式デジタルシネマカメラ「CINEMA EOS SYSTEM」の新製品として、4K映像をRAWデータで出力可能なレンズ交換式デジタルシネマカメラ「EOS C500(EFマウントモデル)」および「EOS C500 PL(PLマウントモデル)」の開発を進めていると発表した。市場想定価格は3万ドル前後で2012年年内の発売を予定しているという。

4K(DCI/QFHD)ではBayer RGB RAW/Canon Log 10bit、2K(DCI/FHD)出力ではBayer RGB 4:4:4/Canon Log 12bitまで対応。垂直解像度が1080に落ちるが、120p/10bitでのハイスピード撮影にも対応する予定だ。4K映像は本体で記録せず、3G-SDI端子2基から出力して対応する外部レコーダーで記録する。本体記録時はMPEG-2 4:2:2 50MbpsのMXFフォーマットでCFカードに記録する。

C500はC300同様スーパー35mm相当のCMOSセンサーを搭載。C300からの変更点として有効画素数が829万画素から885万画素に向上し、水平解像度も1000TV本から1800TV本に向上する予定。出力端子には新たに4K/2K出力用として3G-SDI端子を2基、モニター用にHD-SDI端子を2基搭載するほか、HD-SDI/HDMIでは23.98pおよびネイティブ24.00p出力に対応するとしている。

なお、本製品は4月16日から19日まで米ネバダ州ラスベガスにて開催される全米放送機器展NAB2012の同社ブースにおいて参考出展を予定している。ブース位置はCentral Hall 4325。