アップル社のiPhoneとiPadのデバイスアクティベーション率が80%を占めることが、米国でモバイルセキュリティサービスを行っているGood Technology社の調べで分かった。これは同社の顧客をもとに2012年1月から3月まで調査したもの。

iPhoneでは3か月間において、73.9%のアクティベーションとなっている。比べてAndroid端末のほうは26.1%である。驚くのはiPadのほうで、97.3%がアクティベーションされている。iPhone 4Sでは37%と、他のデバイスのアクティベーション率の4倍となっている。3月にリリースされた新iPadは全体の4.3%であった。iPadのユーザー層は個人ベースよりも金融サービス、エンタープライズ関連企業で伸びている。最新のガートナー社の調査発表によると、iPadは年内に1億台以上も出荷されるという。

なぜiOS端末とAndroid OS端末とではこれほどまでに差があるのか?Good社では、市場にあるAndroid OS端末の製品の多さを指摘する。これではどれがマーケットリーダーとなりうるのかが懸念される。また昨年からの傾向を見ると、全体のアクティベーション率は50%以上も伸びているという。それはユーザー側が「デュアルOS」ともいうべき、個人の携帯のほか、企業から提供される携帯の2つを所持する形態が増えたからだという。

(山下香欧)