米SeaChange International(SeaChange)は現地時間5月11日、同社の放送事業者向けのサーバおよびストレージ機器を扱っていた事業の売却が完了したことを発表し、完全にソフトウェアだけに注力する企業として宣言した。売却先は、同社からスピンオフした米XOR Media。ニューハンプシャーに拠点を置き、現在180名のスタッフがいるという。

米国のベンチャーキャピタルから資金を得て、MediaClientやMediaServerおよびUniversal MediaLibraryストレージ製品をSeaChangeから引き取り事業を始めた。

SeaChange側は今後、XOR Mediaのリセーラーの1社となり、XOR Media社製品となったハードウェア類もシステム構築する際に採用していくという。

SeaChangeは昨年12月、同年続く経常利益の損失の責任をとる恰好で創立者のBill Styslinger氏が辞任した。その代りに暫定最高経営管理者(CEO)としてRaghu Rau(ラグー・ラウ)氏が就任し、昨月正式的なCEOに着任した。今年2月には、社長であり長年役員を務めていたYvette Kanouffが辞任。同社は後任者を採らず、500万ドルのコストカットの一部にすることを認めている。

(山下香欧)