ジャパンケーブルネット株式会社(JCN)は、KDDIと共同で、次世代セットトップボックス(STB)の「Smart TV Box」を使ったサービス提供に向けて、事業者トライアルを8月から実施する。

今回のトライアルは、JCNグループの各ケーブルテレビ局の担当部署内で動作を検証するもの。業務フローの確認や、サービス開通時の「Smart TV Box」の機器管理に関するKDDIとのデータのやり取りについて両社のシステムで相違なくデータが連携できるかなどを確認するという。この検証は8月から実施し、早期の商用サービス化を目指すとしている。

Smart TV Boxは市場初としてAndroid4.0を搭載した、ケーブルテレビ用STB。KDDIがパナソニック株式会社の協力を得て開発、製造を行っている。市場にあるSTBの機能に加え、Wi-Fiも実装している。これによりWi-Fi搭載機器で、YouTubeやニコニコ動画など多彩なコンテンツも視聴できるようになる。オリジナルアプリを開発、サービスとして展開することもでき、JCNでは「視聴番組のオススメ」「自主放送番組の動画配信」「新サービスやキャンペーン、メンテナンスなどのお知らせ」といった独自のアプリを用意している。これらの動作確認も今回のトライアルで試される。

このSmart TV BoxはJCNのほか、KDDIが資本参加している 株式会社ジュピターテレコム(J:COM)でも次期に導入する可能性が高いと見込まれる。

(山下香欧)