ブラックマジックデザインはIBC2012にて、パッシブ方式のマイクロフォーサーズ(MFT)のレンズマウントに対応した、Blackmagic Cinema Cameraのセカンドモデル「Blackmagic Cinema Camera MFT」を発表した。
Blackmagic Cinema Camera MFTモデルは、マイクロフォーサーズに対応し、アイリスおよびフォーカスはマニュアル操作となる。また、サードパーティ製のアダプタを使用する事により、PLマウントなどの他のレンズマウントにも対応でき、幅広いカメラレンズが利用可能となる。本製品は、今春にNABで発表したEFマウント対応の現行モデルBlackmagic Cinema Camera EFと同一の機能を搭載している。主な特徴は以下のとおり。
- 高解像度 2.5K センサーによる、質の高いアンチエイリアスとショットのリフレーミング
- 13ストップのスーパーワイド・ダイナミックレンジが劇場映画並みのルックとディテールを表現
- 内蔵SSD が、広帯域RAWビデオおよび長時間の圧縮ビデオの収録を実現
- CinemaDNG 12 bit RAW、Avid DNxHD 、 Apple ProResといった、おなじみの NLE ソフトウェアと互換するオープンファイルフォーマット(カスタムファイルフォーマットなし)
- 標準 mic/line オーディオジャック入力、BNC 3 Gb/s SDI 出力、ヘッドフォン、Thunderbolt、LANC リモートコントロール、そして標準 DC 12-30Vの電力接続 (カスタム接続なし)
- カメラセッティングと撮影メタデータ入力のための容量性LCDタッチスクリーン
- 超高品質 マイクロフォーサーズレンズと互換。アダプタ使用により、他種レンズマウントにも対応
- 24、 25、29.97、30 fpsでの 2.5K および1080HD 解像度のキャプチャ
- Thunderbolt接続による、同梱 Media Express ソフトウェア経由でのカメラからのダイレクトキャプチャ
- Thunderbolt接続による 、同梱UltraScopeソフトウェアでの波形モニタリング
- カラーグレーディングソフトウェア、DaVinci Resolve 9.0 を同梱
Blackmagic Cinema Camera MFT の出荷は12月を予定している。価格は 米2,995ドル。Blackmagic Cinema Camera EFの出荷開始は先月と出遅れた。米ブラックマジックデザイン社からの声明文によると、「一部のパーツの配給が予定より遅れており、そのためカメラの生産に遅れが発生している」とのこと。同社は問題を早急に解決して生産スピードを上げる意向だ。また新機能を追加する次のアップデートを近々リリースすることを予定している。
(山下香欧)