米Googleは、独自開発のiOS用YouTube公式アプリをApp Storeで提供開始した。
http://itunes.apple.com/jp/app/youtube/id544007664

新YouTubeアプリはこれまでiOSにプリインストールされていたものとは異なり、YouTubeのエンジニアが新たに開発したiOS向けのアプリだ。今回スタンドアロンとしてのアプリをリリースしたことは、Appleのモバイル用次期OS(iOS6)でプリインストールされないYouTubeに代わってのユーザーサポートである。

また独自アプリとなったことで、Googleはこのアプリを通してビデオコンテンツの広告など、マネタイジングをiPhoneでも展開、今まで以上にモバイル市場での収益に期待できる。現在YouTubeは、7億を超える端末で利用されているという。同社は同じ日にモバイルからの視聴数が1日に10億ビューワを超えたことを発表している。

YouTubeアプリの登場で、レーベル会社や配給会社がアプリを通してモバイル環境へもプロモーションが可能となった。それを受けてユーザー側はこれまで視聴できなかった公式ミュージックビデオが、音楽ビデオ配信「VEVO」やソニーミュージックジャパンから視聴可能になるなど、多くのプレミアム動画が視聴できるようになる。

ソーシャルとの親和性も強化され、Twitter、Facebook やGoogle+で、ビデオを視聴している間にもコメントを投稿できる。そのほかの新機能としては、チャンネルガイドが搭載された。画面左端からスワイプすると登録中のチャンネルの一覧が表示される。また、動画検索ツールには、検索語を入力中に該当する動画やチャンネル候補を一覧表示するサジェスト機能がついている。

本アプリの特徴はAndroid版とほぼ同じではあるが、最近 Android版でリリースした、HDの動画コンテンツをダウンロードして持ち歩けることには対応していない。

YouTubeアプリの対応OSはiOS 4.3以降。iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、およびiPadに対応。iPadに最適化したアプリも近日にリリースを予定している。

(山下香欧)