株式会社NHKメディアテクノロジーは、11月14日から3日間、千葉・幕張メッセで行われるInterBEE 2012の3D/4Kシアターにおいて映像展示を行う(ブースNo.5111)。

3D/4Kシアターでは、立体(3D)映像や4K映像の最新作のほか、4K3D、および高画質フルスペック・デュアルストリーム(Advanced Stereo 3D:AS3D)放送方式による3D映像の比較映像が上映される。上映される3Dコンテンツのひとつは、完成したばかりのエネルギーあふれる野馬追いに賭ける「1年遅れの被災地」相馬に迫った、3Dドキュメンタリー「疾走!相馬野馬追~東日本大震災を越えて~」から。

AS3Dは、同社がARIBに規格化を提案しているという、従来のTVと互換性のある新しい3D放送方式。フルHD(1920×1080)映像を左目用にMPEG2-AD(13Mbps) 、右目用にH.264(7Mbps) に圧縮して伝送する。その為、3DTVでは横方向の解像度が保たれた3D映像を、また3Dに対応していないTVでは片方の映像だけを使って通常の2D(HDTV)映像を観る事ができる。今後AS3DがARIBで規格化されれば、合計20Mbpsの帯域でフルハイビジョンの2D/3Dハイブリッドの放送が実現する。シアターでは、従来のサイドバイサイド方式による3D放送との映像の画質比較や、ハイブリッド放送として2Dのディスプレイモニターによる画質も観ることができる。

(山下香欧)