米ATTOテクノロジー社では、米NetApp社の公式アライアンス・パートナーとして、メディアプロダクション向けのストレージとの超高速で低遅延の安定したコネクティビティ製品を展開、インジェストから配信およびアーカイブまで、コンテンツ製作やビデオ編集環境において、パフォーマンスとキャパシティを拡張する柔軟性を備えたインフラストラクチャを提案している。
NetApp社のメディアコンテンツ管理ソリューションとATTOの独自マルチパス・ディレクターテクノロジー(MultiPath Director)により、Mac OS X、Windows、Linuxベースのマルチプラットフォームのワークステーションと、NetAppのストレージ間での相互運用スピードを高速化することが可能だという。ATTO社製のファイバチャンネル・ホストバス・アダプタ(HBA)「Celerity」とNetAppストレージを組み合わせた環境では、高ビットレート・非圧縮のコンテンツを扱っている編集ワークグループを、一般的な施設のワークフローと統合できる。
Celerityには、様々なプラットフォームのワークステーションからセントラルストレージに直接接続できるMultiPath Directorのほか、スムーズなデータストリーミングを行えるAdvanced Data Streaming(ADS)テクノロジーにより、8Gb/sモデルでチャネルあたり1600MB/秒のスループットを実現する。
最近のベンチマーク検証では、Apple Final Cut Pro 7を搭載した4台のMacクライアントと、NetApp E5460ストレージ・システムとのやりとりで、22本の非圧縮HDビデオストリーム(1920×1080、10-bit YUV)の長時間再生において、ドロップフレームが発生することなく実行できたという。
ATTOでは、同社製の「ExpressSAS」RAIDアダプタがアビッド社のローカルストレージソリューションとして認定されているほか、AppleおよびAdobe社の編集システムとの高速データ転送コネクティティのソリューションを多く持っている。
11月14日から千葉・幕張メッセで開催されるInterBEE2012では、メディアプロダクション向けの大容量・高速データ転送をサポートとする各種システムを株式会社アスクのブースにてデモンストレーションする(ブース番号8407)。16/Gb/sファイバチャンネル対応の新モデルCelerityも参考展示される予定。
(山下香欧)