Blackmagic Designの発表によると、オランダのコマーシャルメディアグループ最大手のRadio538 (RTV) グループが、Blackmagic Designのインフラを使って新しいラジオ/テレビ放送用の施設を構築しており、中でもUniversal VideohubならびにATEM Production Switchersは、VidiGo社製のオートメーション/再生/グラッフィクス用ソフトウェアとあわせて使用されているという。
RTVグループは、オランダ全土にオンエアされているラジオ局の538、SLAM!FM、Radio10 Gold、そのほか数多くのオンライン・デジタルラジオ局とテレビ局の538およびSLAM!TVを所有している。これら全ての局をサポートするため、RTVは、ラジオのオンエア用の6つのスタジオ、テレビの中継スタジオ、そして中継車を一カ所にまとめた施設を構築することを決定。現在、北ホラント州で建設中の同施設は、放送用プロダクションとポストプロダクションの両方を備え、ラジオやSD/HDのビデオコンテンツをインターネットと無線通信の両方で供給する。そのシステムの核となっているのが、二式のBlackmagic Design Universal Videohub 288だ。一式をSDIとファイバーケーブル経由でのビデオの分配に使用し、もう一式を冗長化とバックアップの目的で使用する。
RTVのテレビスタジオは、ATEM 1 M/E Production SwitcherとATEM 1 M/E Broadcast Panelで、ライブ映像のミックスとグラフィックの挿入を行なう。これは、Live538のスタジオと同じ構成になっており、アーティストやバンドがラジオやテレビ放送用にライブパフォーマンスする場となる。RTVの中継車はBlackmagic DesignのATEM 2M/E Production SwitcherとATEM 2 M/E Broadcast Panelを中心に構築され、複数のHyperDeck Studio SSDレコーダーは、中継環境での収録と再生に使われる。
加えて、6つのラジオ用スタジオは、それぞれマルチカメラと、VidiGoによるオートメーションのライブ中継ソフトウェアスイッチャーの設備を整えている。また、同施設では、複数の DeckLink キャプチャーカードと DaVinci Resolveソフトウェアを導入し、編集およびグレーディング・スイートも備えているという。