米StreamTV Networksでは、来週に米ラスベガスで開催される世界最大級の家電祭典CES2013にて、レンチキュラーではなく独自の光学システムを採用した、裸眼でマルチ3Dビューを実現する60インチ型の2160×4096 LEDディスプレイ「Ultra-D 2160p」を披露する。これは昨年秋にスペインで開催されたIFA2012にて参考出展したもの。

2K4K裸眼3Dディスプレイに再生するソースは、ネイティブ4Kである必要はない。480p程度の解像度のソースであれば、1080pから最大2160pまでの高解像度に変換する。独自Ultra-D 2160p技術では、ピクセルを引き伸ばしたりするのではなく、3次元領域において、独自アルゴリズムを用いて補完ピクセルを生成するのだという。

Ultra-D 2160p技術は、Ultra-Dディスプレイにバンドルされている独自トランスコーダーボックス「SeeCubeオートコンバーター」に搭載されており、2Dコンテンツだけではなく、3Dコンテンツでも裸眼立体に変換することができる。ブルーレイ、DVD、PCゲームやケーブルテレビ・衛星放送の番組、ゲーム機やAppleTVからの出力コンテンツなど、あらゆるコンテンツをリアルタイムに裸眼立体に変換するという。また3Dエフェクトの調整も可能で、リアルタイムで3Dレンダリング効果の加減ができるとしている。同社はこのSeeCubeオートコンバーターを独立させて、放送サービス事業者や関連機器メーカへ提供する意向だ。

同社ではUltra-Dパネルのブランドとして、4.7インチのスマートフォンから10.1インチのタブレット、そして30.5インチのディスプレイ実装のPCから60インチクラスのテレビセットまで展開しようとしている。これら裸眼3Dスクリーンへ、SeeCubeサーバよりウルトラD2160p技術でオリジナルより高品質に変換された映像を配信するシステムを提案している。

昨年夏には、中国ハイセンスと提携しており、ハイセンスから近々、StreamTV技術を採用した裸眼3Dテレビがリリースされる予定としている。

(山下香欧)