オランダDimencoはCES2013にて、独自のレンズ設計と画像処理および、鮮明な画像と広視角を実現する「Clear View」技術を組み合わせた、2Dと裸眼3DともフルHD解像度で最高品質のディスプレイを実現する独自技術Nabla(ナブラ)を発表した。

Nablaは、4K2K (3840×2160)解像度を持つ超高解像度(UD)パネルにDimenco特許のレンチキュラー構造を採用したもの。レンチキュラー技術の最大の欠点といえる解像度の劣化を取り除き、クロストークを軽減、および輝度や視野角度の制限を拡張した、史上類のないフルHDでの裸眼3Dを実現する。レンチキュラー構造のディスプレイだと、可視化マルチビューに大きく影響してしまい、レンズ構造が肉眼で認識してしまう上、2D画像の細かい部分の視認性を犠牲にする必要があった。Nablaは、オプティカルスタックと構造を最適化し、レンズ構造による干渉を取り除き、視覚2D/3Dの解像度を改善した。

同社では、3D映像を2Dと境目なくフルHDでディスプレイできるNablaで、2013年の3D市場を活性化していきたい意向だ。

Nablaを採用したパネルは、先日発表したMacPro用の裸眼3Dパネルと一緒に、MGM Grandのスイートルームにて展示された。Nabla技術のライセンスはすでに提供可能としている。また技術搭載したディスプレイ製品も年内にDimencoより発売する予定。

YouTubeでのPV (3D視聴可能)

(山下香欧)